カナヘビの餌について:種類・量・頻度・拒否食対策など #飼育 #与え方 #虫以外

カナヘビ

カナヘビが食べる餌とは?

カナヘビは小型爬虫類で主に昆虫を食べる肉食動物です。特に小型の昆虫や節足動物(蜘蛛など)を捕食します。

ニホンカナヘビの食性については多く研究もされています。実際の研究では野生のニホンカナヘビの胃内容物から昆虫が主な餌として摂取されていることが確認されたようです。このことから野生でも主に昆虫を摂取していることがわかります。

◾️野生のカナヘビは主に小型の虫(蜘蛛など)を捕食している。

カナヘビの餌の重要性

カナヘビに正しい餌を考えることは、健康維持や生育にとって非常に重要です。 正しい栄養バランスをの餌を与えることでニホンカナヘビの免疫力や生命活動を支え、健康に飼育することができます。

カナヘビに必要な栄養素として、タンパク質やビタミン、ミネラルなどがあります。これらの栄養素をバランスをよく摂取するために、爬虫類用の人工餌レッドローチやミルワーム、コオロギなどの生きた昆虫を餌として考えることが重要です。

ニホンカナヘビの餌の種類には、爬虫類用の餌や昆虫が一般的に使用されます。

◾️カナヘビを飼育する際は、爬虫類用の人工餌を与えることができる。

カナヘビの餌の種類

ニホンカナヘビの餌の種類に関しては、専門家の意見や実践情報が豊富にあります。これらのような情報によれば、ニホンカナヘビがよく摂取する餌として、爬虫類用の人工餌やレッドローチ、ミルワーム、コオロギ、デュビア、養殖ブドウムシなどの生き餌が挙げられます。

爬虫類用の餌(人工餌)

爬虫類用の餌は、爬虫類の栄養ニーズに適した栄養価の高い餌です。 爬虫類用の餌には、昆虫の成虫や幼虫、果実、野菜などが含まれています。これらの餌は、カナヘビの栄養ニーズに合わせて栄養価が調整されており、健康的なものです。カナヘビの成長と免疫力の維持に役立ちます。

爬虫類用の人工餌は、一般的に爬虫類専門のペットショップやオンラインショップで入手できます。カナヘビを飼育する場合は、爬虫類用の餌を正しく与えることで、健康的な成長と免疫力の維持をサポートしましょう。

ペレットタイプの餌は乾燥状態では食べないので、水でふやかして、さらに細かく割って与えましょう。おすすめの人工餌は以下の記事をご覧ください!(念のため人工餌の候補もリンクを貼っておきます)

レッドローチ

レッドローチ(Red Roach)は、中央アジアや他の地域に生息するゴキブリの種類です。トルキスタンゴキブリ(Blatta(Shelfordella)larateis)とも呼ばれます。レッドローチはカナヘビの餌としても使用される昆虫の一つで、一般的に爬虫類や大型の魚などに与えられる昆虫の種類です。飼育動物の餌として人気があり、爬虫類専門店やオンラインショップで購入することができます。

成長段階に応じたサイズのレッドローチをカナヘビに与えることで、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を摂取させることができます。これはカナヘビの成長と健康をサポートする役割を担います。

ミルワーム

ミルワームは飼育動物向けに繁殖されている主にゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫です。ミルワームはカナヘビの餌としても一般的に使用される昆虫です。これはカナヘビの栄養ニーズを満たすための栄養価の高い餌です。

ミルワームはカロリーが豊富ですが、リンとカルシウムのバランスが偏っています。この点を補うため、ミルワームに野菜のくずを与え、太らせた後に、餌としてカナヘビなどにあげることが一般的です。

成長段階に応じた適切なサイズのミルワームを与えることで、カナヘビの成長と健康をサポートすることができます。

コオロギ

コオロギは一般的にカナヘビの餌として使用される昆虫の一つです。カナヘビの栄養ニーズを満たし、豊富な栄養素を提供する餌として重要です。

コオロギはタンパク質の供給源として重要です。 成長段階に応じたサイズのコオロギを考慮することで、カナヘビに必要な栄養素を摂取させることができます。 コオロギはよく動くため、カナヘビの狩猟を本能的に刺激することもあり、よく食べる餌の1つです。

デュビア

デュビアは爬虫類や両生類の餌として利用されているゴキブリの一種です。 デュビアの特徴としては、動きがゆっくりで、飛ぶこともなく、 壁も登ることができないという特性があります。そのため餌として飼育動物に与えやすい点が特徴です。

デュビアは一般的にカナヘビの餌としても使用される昆虫の一つです。デュビアはタンパク質やカルシウムなどの栄養素を豊富に含んでいます。カナヘビの栄養ニーズを満たし、豊富な栄養素を提供する餌として重要です。

上述の通りデュビアは壁に登らない、鳴かない、餌や水の不足に強い特性があるため、飼育が容易で繁殖しやすいため、爬虫類向けの餌として一般的に広く利用されています。

養殖ブドウ虫

養殖ブドウムシは釣り餌としても広く利用されていますが、カナヘビの餌としても一般的に使用されます。養殖ブドウムシはタンパク質やカルシウムなどの栄養素を豊富に含んでいます。これはカナヘビの栄養ニーズを満たすための栄養価の高い餌です。

養殖ブドウ虫は釣り餌としても利用されるため、近所の釣具店で簡単に入手可能です。(時々ホームセンターなどにも置いてあります)栄養価の高い餌ですので、カナヘビが元気がない時などに与えるのも効果的です。また冷蔵庫の野菜室などで約3週間ほど保管することができます。

近くで捕まえられるような虫

小型のチョウ、バッタ、クモ、ハエ、カマキリ、ミミズ、青虫などの小型の幼虫は餌として与えるとよく食べます。

一方、甲虫(カメムシやダンゴムシ、テントウムシなど)、アリなどの硬い昆虫は食べないようです。

ニホンカナヘビの生態や観察のポイント - 生きもの図鑑 | Hondaキャンプ
Hondaキャンプの生きもの図鑑。ニホンカナヘビの生態や大きさなどの特徴やエサなども解説。昆虫採集や自由研究に役立つこと間違いなし!

餌の特徴と選び方

カナヘビの餌を選ぶ際には、以下の特徴を考慮する必要があります。

  1. 餌の栄養バランス:
    カナヘビの成長と健康をサポートする栄養素を含んでいることが重要です。
  2. 餌のサイズ:
    カナヘビの口に合ったサイズの餌を選ぶことができます。
  3. 餌の入手性:
    入手性も重要な要素です。毎度コオロギを外に捕まえに行くのは継続が難しい場合が多いと思いますので、入手性の高い人工餌と時々活き餌(虫)を与えるのが良いと思います。

バランスの取れた栄養バランスは、カナヘビの成長や免疫力をサポートし、感染症や病気のリスクを低減できます。また餌の入手性は、飼育者にとって効率的で調達の負担の少なくなるため飼育のハードルを下げられます。

バランスの取れた栄養バランスを持つ餌を選び、安全で安全な餌を提供することで、カナヘビの健康と成長をサポートしましょう。

餌の大きさとカナヘビのサイズの関係

餌の大きさはカナヘビの体サイズに適合している必要があります。カナヘビの体サイズに合わせた餌の選択は、カナヘビの健康と成長に直結します。 大きすぎる餌は飲みづらく、消化にも負担がかかる可能性があります。また、そもそも自身に対して大きすぎる餌は食べないことも多いです。

まだカナヘビの体のサイズが小さい場合には小型のコオロギやミルワームなどの昆虫の小型を与えます。すでに体が大きいカナヘビは口に入るサイズのデュビアや養殖ブドウムシなどの大きめの昆虫を与えても構いません。(餌の大きさの目安はカナヘビの頭のサイズの半分より少し大きいくらいを目安にすると良いと思います)

餌の供給方法とタイミング

餌の供給方法はピンセットを使って口先まで持っていく方法もしくは置き餌にする方法が一般的です。

餌のタイミングは成長段階によって異なります、子供の場合は成長に必要な栄養を摂取するために毎日考慮する必要がありますが、大人になった場合は代謝が落ち着いているため、3日に1回程度の頻度で考えることが適しています。

成長段階に合わせたカナヘビの餌

カナヘビの成長段階に応じて餌の選択が必要な場面もあります。成長途中のカナヘビはエネルギーと栄養が豊富な餌を必要とし、成体になるエネルギー消費が減少し、消化能力も変化します。

例えば、子供のカナヘビは成長に必要な栄養を摂取するためにタンパク質やカルシウムを多く含む小型昆虫を考えることが適しています。餌を考慮することで、十分な栄養を摂取することができます

カナヘビが成体になった場合でも、バリエーション豊富な餌を提供することで栄養のバランスを考慮することが重要です。例えば、カナヘビ用の人工フードやカルシウムサプリメントに加えて、狩猟本能を刺激するデュビアやレッドローチなどの昆虫も考慮することで、必要な栄養素を補給することができます。

カナヘビが餌を食べないときの対処法

カナヘビが餌を食べない場合は、飼育環境の見直しや餌の与え方の変更が有効です。温度やストレス、病気、飽き等の原因となる場合があります。

カナヘビが餌を食べない理由は様々ですが、温度の適正範囲を超えている、ストレスを感じている、病気にかかっている、飽きてしまったなどが主な原因となることが多く、これらを解消することで、食欲を回復することが期待できます。

カナヘビが餌を食べない場合には、具体的に以下のような対処法があります:

  • 飼育環境の見直し:
    カナヘビの飼育環境の温度や湿度が適切かどうかを確認しましょう。
  • ストレスの軽減:
    カナヘビがストレスを感じている場合には、原因を特定し解消することが重要です。 特に迎え入れ当初は近くで見たい気持ちは理解できますが、少し遠くから見守るようにしましょう。飼育環境やカナヘビへのストレスなどに気を配り、安定した環境を提供しましょう。
  • 病気の早期発見と治療:
    カナヘビが病気にかかっている場合には、早期の発見と適切な治療が必要です。異常な行動や体調の変化に注意しましょう。またクル病などの病気にならないよう紫外線ライトなどの設置も重要です。
  • 餌の与え方の変更:餌の形や大きさ、種類を変えてみることで食欲が刺激される場合があります。また、ピンセットや餌皿を使った与え方も効果的です。

我が家でも迎え入れ当初やカナヘビが赤ちゃんの時などは中々、人工餌を食べず、悩みました。ただ、以下のようなことを行うと全てのカナヘビが人工飼料を食べるようになりました。

餌を小さくする

ペレットタイプ(フトアゴブレンドやレオパブレンドなど)の爬虫類用の人工餌はカナヘビが一口で食べやすいサイズに切り分けてみてください。バグプレミアムは砕いて与えてあげればOKです。あまりに餌が大きいと食べるのに躊躇しているように感じました。

置き餌にする

カナヘビが可愛いのでピンセットなどで餌をあげたくなる気持ちはわかりますが、置き餌に切り替えてみてください。我が家は置き餌にしたことで格段に食べる量が多くなりましたカナヘビも性格があるので、ピンセットから餌を食べる子もいれば、臆病でピンセットを見ると逃げ出してしまう子もいます。

また置き餌にする際に、小さく分けて並べるようにする1つ1つが分離しているように視覚的に分かるようにすると、より食べるようになった気がします。餌のサイズで安心感が変わるのかもしれません。

眺めるときは遠くから

餌を食べるところがみたいあまりに近くで眺めたり、食べ始めた時にバタバタと近づくと中々餌を食べてくれません。特に飼い始めた当初は警戒心が強いため、すぐに餌を食べるのをやめてしまいます。ふと見た時に餌を食べていたら、ぜひそのままの位置から眺めてあげましょう。

ちなみに我が家のカナヘビ(特に赤ちゃんから飼っている個体)は人間に慣れているので、食事中に近づいたりしてもほとんど逃げません。人間を見慣れてくるとカナヘビの警戒心も少し下がると思います。

それでも餌を食べない場合は病気になっている可能性があります。カナヘビがかかりやすい病気としてクル病があります。クル病対策のため飼育の際は適切なライトを使用しましょう。ライトに関しては以下の記事を参考にしてください。

FAQ

Q
カナヘビの餌はどのように与えればいいですか?
A

カナヘビですかに餌を考える際には、ピンセットや餌皿を使って口元に重点を置く方法が一般的です。カナヘビの大きさや状態によって異なる場合もあります。

Q
カナヘビが食欲を示さない場合、どうですか?
A

カナヘビが食欲を示さない場合は、まず飼育環境の温度や水分を確認して適切な環境を整えましょう。 餌の種類や与え方を変えてみることも効果的です。 例えば、餌を小さくする、置き餌にする、カナヘビに気付きやすく餌と配色の異なる場所に置き餌にするなどが効果的です。

まとめ

本記事で重要な事項を以下の通り箇条書きでまとめます。ぜひカナヘビ飼育の参考になれば幸いです。

  • カナヘビの餌は爬虫類用の人工餌、もしくは生きた餌(昆虫)があります。
  • 昆虫ではイエコオロギ、デュビア、レッドローチ、ミルワーム、養殖用ブドウ虫などがおすすめの餌として挙げられます。
  • カナヘビに餌を与える際には餌のサイズに注意が必要です。カナヘビに対して、あまりに大きすぎる餌を与えると消化不良や拒食に繋がります。目安はカナヘビの頭のサイズの半分より少し大きいくらいを餌のサイズにしましょう。
  • 餌のタイミングは幼体は毎日、大人のカナヘビは3日に1回程度で問題ありません。
  • 餌の与え方はピンセットでカナヘビに直接与える方法、もしくは置き餌にする方法があります。
  • 餌を食べない場合は、餌のサイズを小さくする、置き餌に変更する、温度・湿度を最適にするなどの対策をしてみましょう。

以上がカナヘビの餌に関する重要なポイントのまとめです。 カナヘビを飼育する際には、正しい餌の選択と管理が重要であることを心に留めてください。

参考記事一覧

本ブログで紹介しているカナヘビ飼育の関する記事を貼り付けます。ぜひご覧ください。

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