ニホントカゲは昆虫などの動物性タンパク質を好む爬虫類です。とはいえ、虫以外に食べられるものや、家にあるもので代用できる餌がないか気になる人も多いでしょう。本記事では、「ニホントカゲ 餌 虫以外」や「ニホントカゲ 餌 家にあるもの」といったキーワードを意識しながら、ニホントカゲに安全に与えられる餌の選び方をまとめます。
ニホントカゲの基本の餌
ニホントカゲの主食は生きた昆虫です。コオロギやミルワームなどの生き餌は栄養バランスが良く、食いつきも抜群です。また冷凍コオロギや人工飼料など、通販やペットショップで手に入る餌もあります。
- 生き餌: コオロギ、ミルワーム、バッタ、クモ、ミミズなど。
- 冷凍餌: 冷凍コオロギなどは保存が利き、毎日の餌やりが楽になります。
- 人工飼料: レオパドライやバグプレミアムなど、昆虫の栄養をペレット状にした餌も利用できます。
まずはこれらの基本食材を中心に与えることが大切です。
家にあるものは食べるのか？
結論、「日常的に家にあるもの」でニホントカゲの常用的な餌にすることは難しいです。
虫を捕まえるのが難しい時に台所の食材で代用できないか考えがちです。実際に、かつおぶしやカニカマ、うどん、煮干し、ヒマワリの種、シーチキンなどを与えてみた例があります。
- かつおぶし
- カニカマ
- うどん
- 煮干し
- ヒマワリの種
- シーチキン
これらは空腹時には口にすることもありますが、多くの市販食品には塩分や添加物が含まれており、長期飼育には適していません。また栄養バランスが偏りやすく、これだけで育てるのは難しいでしょう。
虫以外で与えられる餌
虫が苦手で触れない場合や、虫が手に入らない季節は別の視点で餌を探す必要があります。その場合はは、以下のようなネットで購入できる爬虫類専用の餌を与えると良いです。ピンセットで小さくちぎって動かしながら与えると食べてくれることがあります。ただし、個体差があり、慣れるまで時間がかかる場合もあるので根気よく試しましょう。
GEX バグプレミアム
多くの人工餌の中でこちらが最も嗜好性が高いものじゃないかと思います。乾燥した餌で、そのまま与えて問題ないところも手間がかからず有難いです。ニホントカゲの赤ちゃん1匹に対して約2本／日を与えています。こちらの餌にはカルシウムやリンが含まれており、爬虫類にとって理想的な栄養構成となっているようです。ニホントカゲの生死に関わる病気であるクル病はカルシウム不足から来ますが、こちらの餌には豊富にカルシウムが含まれているため、大事なニホントカゲ達にも安心して与えることができます。
※見た目は幼虫そのままを乾燥させたような形状なので苦手な方はお気をつけください。
周辺のペットショップなども見ましたが、Amazonで購入するのが最も安いそうでした。100gあれば半年以上持ちましたので餌としてのコスパは最高です！
GEX ワイルドワーム
こちらは熱帯魚用の餌ですが、成分が上記のバグプレミアムと同じものです。私はニホントカゲを迎えた初日に餌が手元になく、近くのホームセンターに餌に代わる物が無いか探しにいきました。その時にこちらを発見し、ニホントカゲに与えました。（もちろん全く問題なく、バクバクと食べております）
熱帯魚用の餌なのでホームセンターでも良く置いてあり入手性の高い餌です。ただ、本記事の執筆時点ではAmazonでの購入するのが最も安そうです。また、我が家は70gを購入しましたが、半年近く持っています。大変コスパの高い餌です。
GEX フトアゴブレンドフード
我が家のニホントカゲたちは上の2つに加えてこちらの餌もよく食べます。“昆虫粉末を中心に繊維質、ビタミン、カルシウムをバランスよく配合したマンゴーが香るフード“と書かれており、見た目は小さなドッグフードのような形状の餌です。虫嫌いの方も抵抗なく扱えるかと思います。我が家では水で数分ふやかした後、ニホントカゲの口にも入りやすいサイズに餌を小さく割って与えています。よく湿らせたコットンの上に餌を置いておけば、トカゲたちが気の向いた時に食べています。
GEX レオパブレンドフード
我が家では上のフトアゴブレンドとこちらのレオパブレンドを交互に与えています。ニホントカゲたちも時々餌を変えてあげると食べる量が若干多くなる気がしています。“昆虫粉末を中心にカルシウム、ビタミン類をバランスよく配合した高タンパクフード”と書かれており、見た目は細長いドックフードのような形状です。水で数分ふやかした後、ニホントカゲの口にも入りやすいサイズに餌を小さく割って与えています。。よく湿らせたコットンの上に置いておけば、ニホントカゲたちが気の向いた時に食べています。
ヒカリ レオパドライ
こちらの餌も以前はニホントカゲに与えており、問題なく食べておりました。水でふやかすとモチモチとしてピンセットなどはさんでも崩れにくい点がピンセットで給餌をしていた時には有り難かったです。ただ、仕事の関係で置き餌になったあたりから少し使う頻度が減りました。ただ、ピンセットで給餌をするとニホントカゲの可愛らしい姿が見れて本当に愛着が湧くのでぜひお試しください。
ピンセットでの給餌は憧れではありますが、個体によっては根気よく試してもピンセットからは食べてくれないことがあるようです。（我が家では1匹は絶対にピンセットからは食べませんでした）
やはり個体によって差があるようですので、ピンセットから給餌が難しければ置き餌にするのが良いと思います。
これらは昆虫の栄養を補いながら虫の姿を避けられるので、虫嫌いの飼育者にも向いています。
ニホントカゲが虫以外の人工餌を食べないときは？
我が家でも迎え入れ当初やニホントカゲが赤ちゃんの時などは中々、人工餌を食べず、悩みました。ただ、以下のようなことを行うと全てのカナヘビが人工飼料を食べるようになりました。
置き餌にする
ニホントカゲが可愛いのでピンセットなどで餌をあげたくなる気持ちはわかりますが、置き餌に切り替えてみてください。我が家は置き餌にしたことで格段に食べる量が多くなりました。特にニホントカゲのシェルターの近く(顔が出るあたり)に置き餌をしてあげるといつの間にか無くなっていました。ニホントカゲも性格があるので、ピンセットから餌を食べる子もいれば、臆病でピンセットを見ると逃げ出してしまう子もいます。
また置き餌にする際に、小さく分けて並べるようにする（1つ1つが分離しているように視覚的に分かるようにする）と、より食べるようになった気がします。餌のサイズで安心感が変わるのかもしれません。
餌を小さくする
ペレットタイプ(フトアゴブレンドやレオパブレンドなど)の餌はニホントカゲが一口で食べやすいサイズに切り分けてみてください。バグプレミアムは砕いて与えてあげればOKです。あまりに餌が大きいと食べるのに躊躇しているように感じました。
眺めるときは遠くから
餌を食べるところがみたいあまりに近くで眺めたり、食べ始めた時にバタバタと近づくと中々餌を食べてくれません。特に飼い始めた当初は警戒心が強いため、すぐに餌を食べるのをやめてしまいます。ふと見た時に餌を食べていたら、ぜひそのままの位置から眺めてあげましょう。
ニホントカゲに与える虫以外の餌 — まとめ
ニホントカゲを飼いたいけど、虫が苦手な方でも人工餌を活用すれば飼えるかもしれません。春〜秋にかけて、ニホントカゲを見かける季節になりますので、ぜひ近くで見つけてみてください。
コメント